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フューチャー・ロー・マテリアル戦略:ローンチから1年――高まるモメンタム

グローバルな変化の原動力となっている金属や鉱物にアクセスする方法

Contributors
Rosa Leo
Future Raw Materials

所要時間: 2 分

ロー・マテリアル(原材料)とサプライチェーンの2つのテーマ型戦略がちょうど1周年を迎えました。この節目にあたり、フューチャー・ロー・マテリアル戦略のポートフォリオ・マネジャーであるDavid Clancyに話を聞き、過去1年間で得た知見や戦略の進化を振り返るとともに、「フューチャー・ロー・マテリアル(未来の原材料)」 への投資論拠がこれまで以上に確固としたものになっていると考える理由について語ってもらいました。

Q1.この1年間、鉱物などの原材料が再び大きな注目を集めています。フューチャー・ロー・マテリアル戦略をあのタイミングでローンチした背景には、どのような意図があったのでしょうか。

当時、私たちはめったに現れない長期的な潮流が異例の形で重なり合っているのを目にしていました。現在も、クリーンエネルギーへの移行が加速しているほか、デジタル・インフラが急速に拡大しており、人工知能(AI)のような技術に対する需要もより具体的なものとなっています。こうしたトレンドはいずれも、比較的限られた種類の原材料に依存しています。

私たちはこの戦略をローンチすることにより、これまで見てきたように変動の激しいコモディティ価格や個別の供給ショックのタイミングを計るのではなく、株式を通じて特定の原材料への需要拡大にアクセスする体系的な手段を投資家に提供することを目指しました。

Q2.「原材料」と聞くと、多くの人は伝統的なコモディティを思い浮かべます。では、この「未来の原材料」の何がそれほど未来的なのでしょうか。

そこには重要な違いがあります。これは伝統的なコモディティ投資や循環的な価格動向を狙った投資ではありません。未来の原材料とは、電化、再生可能エネルギー、デジタル化、送電網の拡大といった構造変化の中核を担う原材料のことです。具体的には、銅、リチウム、レアアースが、こうした未来のテクノロジーを可能にしています。私たちは、これらの鉱物に対する需要がより持続的で戦略的なものになる中、その採掘、加工、供給に携わる企業に注目しています。

端的に言えば、未来の原材料は、クリーンエネルギーへの移行を可能にし、将来のインフラを構築する上で不可欠です。

Q3.原材料全般ではなく、特定の原材料に絞り込むアプローチを採用した背景には、どのような狙いがあったのでしょうか。

この戦略では、将来のインフラ構築に不可欠な原材料に焦点を当てています。つまり、ターゲットとする原材料を特定したうえで、その長期的な成長可能性と基調的な需給動向を評価します。

私たちは網羅的なアプローチをとるのではなく、最も強力な構造的原動力が見込まれる分野に継続的に焦点を当てることを目指しています。これには、供給の逼迫度や集中度が高い鉱物に重点を置くことが含まれます。なぜなら、こうした市場の力学は、長期的に価格を下支えするうえで重要な役割を果たす可能性があるためです。同時に、戦略の枠組みは進化するよう設計しており、地経学的な情勢の変化や新たなテクノロジーの登場に伴い、柔軟に適応できるようになっています。

Q4.この戦略は、クオンツ・インデックス・ソリューション(QIS)チームによって運用されています。ルールベースの定量的アプローチは、投資家が変化の激しい投資テーマを捉える上で、どのように役立つのでしょうか。

この戦略の中核的な強みのひとつは、そのハイブリッド・アプローチにあります。私たちは、対象とする戦略的鉱物を特定するための株式アクティブ運用のファンダメンタルズ・リサーチと、QISチームが持つ定量分析の専門知識を融合させています。

定量分析は、ポートフォリオに構造と規律をもたらします。QISチームは、アクティブ型とパッシブ型の株式・債券戦略に加え、ポートフォリオ構築やリスク管理においても豊富な経験を有しています。チームのスキルやツールを活用することで、複数の鉱物や地域、企業に分散投資しながら、焦点を絞った堅牢で流動性の高いポートフォリオを構築できます。

Q5.ポートフォリオを構築する際には、ファンダメンタルズ面の知見と定量的な規律とのバランスをどのようにとっているのでしょうか。

結局のところ、これはこの2つのアプローチの強みを融合させるという、ハイブリッド・アプローチの本質に帰結します。綿密なファンダメンタルズ・リサーチは、最も重要な鉱物を特定し、なぜそれらがこの投資テーマと関連しているのかを理解するのに役立ちます。その後、定量的な手法を用いて、それらのエクスポージャーをポートフォリオ内でどのように組み合わせるかを決定します。

こうした体系的なアプローチは、規律あるポートフォリオの構築を支え、バランスや堅牢性、焦点を維持することにつながります。その結果、透明性が高く一貫した方法で構築した、明確なテーマに依拠したエクスポージャーを持つ確信度の高いポートフォリオが実現します。

Q6.戦略のローンチから1年が経過しましたが、その間に何を学びましたか。この投資テーマの展開について、何か予想外だったことはありますか。

特に強調したいのは、この投資テーマが一過性のものではなく、長期的なものであるという点が明確になったことです。最近の世界情勢を受けて重要鉱物の戦略的重要性が一段と高まっており、各国政府や市場は関税、エネルギー安全保障、地政学、貿易といった問題にますます注目しています。

特に、デジタル・インフラ、AI、データセンターの成長を背景に、エネルギー需要は大方の予想を上回る水準に高まっており、このような成長を支える鉱物への需要も拡大しています。ここ1年で、こうした圧力がいかに根強いか、また需要増加と供給逼迫とのバランスが長期的な投資論拠においてなぜこれほど重要な要素になっているかが、まさに浮き彫りになりました。

Q7.今指摘されたように、鉱物市場ではしばしば供給の逼迫が話題になります。需給の不均衡は、長期的な投資論拠にとってどれほど重要なのでしょうか。

それは長期的な投資論拠にとって極めて中核的な要素です。この投資テーマの核心にあるのは、需要と供給の構造的な不均衡です。クリーンエネルギー、電化、送電網の拡大、AIやデータセンターの成長といった分野はすべて、今後数年間で特定の鉱物への需要を大幅に押し上げると予想されます。

しかし、供給サイドの状況ははるかに逼迫しています。新規の採掘プロジェクトは通常、稼働までのリードタイムが長く、さらに長期化しているため、新たな供給が開始されるまでには時間を要します。

2010~2019年の事例を見ると、新たな鉱山が発見されてから生産が開始されるまでには、平均で15年以上を要しました。ここ数年で、その期間は17年以上まで延びています。需要の増加と供給の遅れという組み合わせが、この投資機会の長期的な性質を支えています。

Q8.ポートフォリオの観点から、投資家は従来の株式投資と組み合わせる形で、原材料に焦点を当てた株式戦略をどのように捉えるべきでしょうか。

私たちはこの投資テーマを、従来の株式投資を強力に補完するものとして位置付けています。これは、株式市場の他の領域では見出すことが難しい、長期的な投資機会と大きな分散効果を提供します。

現在、多くの株式ポートフォリオは米国株とテクノロジー株に大きく集中しています。原材料に焦点を当てた戦略は両者へのエクスポージャーがはるかに低くなる傾向があり、独自の補完的なリターン特性をもたらします。

ポートフォリオの観点から見ると、こうした戦略は株式のような成長可能性を維持しつつ、リターンの源泉を拡大するのに役立ちます。

Q9. 最後に、日々のニュースから距離を置いて大局的な視点に立った場合、フューチャー・ロー・マテリアル戦略の真の狙いをどのように総括しますか。

フューチャー・ロー・マテリアル戦略の核心は、進化した未来の経済を支える基盤に投資することにあります。エネルギーシステムやテクノロジー、インフラが進化するのに伴い、特定の原材料が必要不可欠となります。この戦略は、そうした長期的な変化を、規律ある透明性の高い方法で捉えるよう設計しています。

本内容は、原則として機関投資家のお客様への情報提供を目的として作成・公開しています。

 

 

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